MY HATCHロゴ

MyHatch

やってやるぜ!を全力応援

ERPNextの特徴

ERPNextの最大の特徴3つ取り上げ、システムの概要を把握できます。

5分
最終更新: 2025年8月24日

ERPNextとは?

端的に言えば、ERPNextは以下の3つを兼ね備えた新しい選択肢です。

  1. 高級ERPと同等の幅広い機能
  2. 追加費用のいらない真のオープンソース
  3. 国際的コミュニティによる進化

市場ポジション

ERPNextは「業務カバー範囲の広さ」と「システム全体の統合度」という点で高級ERPに匹敵します。
一方で導入や運用にかかる費用は Office製品に近い水準の安さ を実現。
この 「幅広さ × コストパフォーマンス」 の組み合わせこそ、ERPNextの独自性を際立たせています。

ERPNextのポジション


1)高級ERPと同等の幅広い機能

ERPといっても、カバー範囲や機能の作り込みには差があります。

  • OSSでは「範囲は広いが使いにくい」
  • 商用ERPでは「フル機能だが追加費用が高額」

その点、ERPNextは最初からフル装備で完全無料
ライセンス料・オプション料・アップデート費用も不要です。(高頻度でアップデートされているにも関わらず!)

ERPNextの機能は大きく3層に整理できます

  • 基幹業務モジュール
    予算管理、販売/顧客管理、生産管理、製造/在庫管理、購買/原価管理、会計/税務、BI機能

  • 業務支援モジュール
    柔軟なワークフロー、顧客管理、人事/給与/採用、カスタマイズ機能、アサイン/コメント、帳票/レポート作成

  • 非機能群
    自動バックアップ、柔軟な権限設定、セキュリティ、レスポンシブ対応

多くのERPが「上位版のみ」「別料金」と細かく区切るのに対し、ERPNextは最初から必要な一式が揃っているのが強みです。

ERPNextの機能紹介図


2)追加費用のいらない本当のオープンソース

ERPNextは、Odooのように「商用版を買わないと実用機能に制限があるERP」とは異なり、最初からフル機能が公開されています。
誰でも同じ土俵で使える「本当のオープンソースERP」です。

さらにERPNextは GNU General Public License(GPL) に基づいて開発されています。
この仕組みにより、誰かが追加開発したコードは原則公開され、コミュニティ全体の財産になります。

「便利な機能を独り占めせず、みんなで共有する」
これがERPNextの文化です。

その結果、ERPNextには好循環が生まれています。

  • 利用者が増える
  • 新しい要望が集まる
  • 開発者が機能を追加して公開
  • さらに利用者が増える

この繰り返しによって、ERPNextは商用ERPに劣らないスピードで進化を続けています。


3)国際的コミュニティによる進化

ERPNextはインドを中心に、ヨーロッパ・北米・アジアといった世界中に広がる活発なコミュニティによって開発されています。

  • GitHubでは 25,000以上のスター が集まり、世界的に注目されるオープンソースプロジェクトへと成長
  • 開発者が持ち寄った新機能の多くは無料で公開され、利用者は追加費用なしで利用可能

つまり、ERPNextを使うことは「世界中の知恵を自社に取り込む」ことと同義です。

カスタマイズしても壊れにくい設計

ERPNextは「自分仕様」と「最新アップデート」を両立できる点も特徴的です。

  • 専用の項目追加
  • 独自アプリの開発

これらを行っても、標準アップデートと衝突しにくい設計です。

たとえるなら、家の土台は安心して建て替えられつつ、自分で作った家具はそのまま残せる感覚です。


次の記事へ

「無料で使えるのに、どうしてこんなに機能が充実しているの?」
その答えのカギは 「オープンソース」という仕組み 、そして、ERPNext創始者の信念にあります。

👉 次回は、このオープンソースという選択肢が、なぜ今の時代に大きな価値を持つのかを掘り下げていきます。

まだ疑問が残りますか?

この記事で解決しない疑問は、無料相談でお気軽にご質問ください。ERPNext導入の専門家が直接お答えします。